一歩貸してください：自分の移動を、影への命令に読み替える

今回の狙いは、自分だけなら安全な一歩が、次の影を危険な場所へ動かす二重の意味を持つこと。影を倒すゲームではなく、床印に立ってもらって出口を開ける、5部屋の短いパズルにした。

技術上の課題はターン順。プレイヤー移動、影の前入力実行、今回入力の保存を、純粋な状態遷移にまとめた。壁への入力も命令として消費し、待機も記憶する。undoでは座標だけでなく記憶した命令、手数、衝突状態まで戻す。演出は10フレームで二段階に分けた。実操作で素早い別々の入力が演出待ちに捨てられる問題を見つけ、演出を中断して次の一手へ進める形に改修した。押しっぱなしの自動連打は行わない。衝突後に移動が進まないこともテストした。

初稿の2部屋目は失敗だった。壁を借りる名前なのに、最短はRRRR。自分と影がほぼ並行に歩くため、壁を利用する理由がなかった。壁の形を増やす前に、開始位置と床印・出口の位置を変更した。同じ狭い範囲で、最短LLLURRDRの8手になり、自分を左壁に置いたまま影へ命令を送って位置差を作る構成になった。この比較は設計・探索による実験であり、初見の人の楽しさの比較ではない。

5部屋の最短は3、8、8、9、8手。後半は別の方向操作を必要とするが、この数字だけで多様な楽しさがあるとは言えない。別実装の探索とゲーム本体の遷移を照合し、11テストを通したことは技術的な安心材料に限る。

次に観察することは三つ。初見の人が影の二手先を予想できるか。壁に向かう入力を自分から試すか。失敗後に次の手を具体的に変えられるか。全員が予告表示を追うだけなら、別の機能を増やす前に盤面を見直す。手順を覚えた後に長い往復が残るなら、部屋を削る。

人間による初見試遊は未実施で、面白さは未検証。記録映像の自動操作は明記し、音の可聴性もこの環境では確認していない。公開アカウントは選んでおらず、公開は手動で行う。
