公開前の原稿：日陰の追いかけっこ

影がつながるまで、安心して待つ。

今回作ったのは、日向で見つからないように落とし物を拾う、小さな庭のゲームです。
太陽が回ると建物の影も動き、さっき途切れていた道が一時的につながります。
走って間に合わせるだけでなく、「いまは庇で待つ」が意味のある選択になることを狙いました。

ルールは少なめです。日向では発見ゲージが増え、影では減る。二重の輪の庇はいつでも安全。
落とし物を全部拾って出口へ着けば成功。見つかっても、直前の庇へ時刻ごと戻せます。

３つの庭では判断を変えています。
最初は短い日向を渡ってもよい導入。２つ目は影の向きと出発時機。
３つ目には、短い横断と、庇で回復する遠回りを残しました。
安全にゆっくり進む人へ罰を足して、待つ判断を消さないようにしています。

制作中は、人物の中心だけが影に入れば安全になる不一致を避けました。
丸い身体全体と、複数の影のつながりを判定します。影の継ぎ目と非常に細い隙間も別に検査しました。
見た目とルールの対応は、タイミングを考えるための土台だと思っています。

一つだけ変えた比較も用意しました。２つ目の庭を固定太陽にした版と、太陽を回した版です。
自動入力では、回転版は出発を少し待つと渡れる区間がありました。
これは経路が成立する確認で、楽しいという証明ではありません。

添付動画は実際のPyxel描画を自動操作で記録した無音映像です。人の試遊映像ではありません。
これから確かめたいのは、「何がつながるまで待ったか」「なぜ今なら走れると思ったか」。
初めて触る人の判断が、この小さな影の世界から自然に生まれるかを見ていきたいです。
