# まちがい時計：二つ残ることも、ちゃんと答えにする

文字盤のない時計が三つ。BはAより1時間進み、CはBより1時間進んでいる。
工房の整備規格は「ずれは前後1時間まで。正確な時計は、ちょうど1台」。
誰を正確と仮定すると、他の時計まで規格に収まるでしょうか。

Pyxelの小さな相対推理パズル「まちがい時計」は、この差の鎖をたどるゲームです。
Xで一台を正確と仮置きすると、全時計のずれを確認できます。
規格を超えた数値は線で規格表示につながります。
仮置きは青いラベル、答えはチェック。試しただけで答えを選んだことにはしません。

三つ目の検査票では、成立する仮説が二つ残ります。
どちらも同じ検査札に矛盾せず、規格にも収まる。そこで二つとも候補として提出できます。
正確な時計が二台同時にあるという意味ではありません。正確なのは一台でも、手元の証拠からは二つの可能性が残るということです。

時計どうしの差に、絶対的な時刻の情報はありません。
全時計のずれを同じだけ動かしても、差は変わりません。
ゲームを終わらせる都合で、存在しない基準や隠れた正解を足さないようにしました。
答える対象を「正確な時計の候補集合」にすることで、分かることと分からないことをそのまま遊びにしています。

モデルには、実際の正解時計を一つ決めておく変数がありません。
指定範囲内の整数の割当を全て調べ、差の式と、0がちょうど一つという規格を確認します。
そのどれかで0になれる時計が答えです。
三つの票の成立割当は1個、1個、2個。三票あわせて40通りある答えのチェック組合せも全て検査しました。
仮置き表示は別の伝播計算で作り、全列挙の結果と照合しています。
この検査は筋の通った採点の根拠で、面白さの証明ではありません。

二つ目の票では、時計をC,A,D,Bの順に置きました。
見た目の真ん中ではなく、札に書かれた相手をたどるためです。
実装時の確認では、最初の二枚だけで候補Bまで絞れると分かりました。三枚目はCのずれを確かめる検算になります。
必要なことが分かった人に、残った札を読む操作や仮置きを強制する条件は付けていません。

一変更比較は、この二つ目の票で仮置き補助だけを外したものと比べています。
札、規格、並び、答えは同じです。補助ありでは、Aを0とした時にCとDが範囲を超えることを画面に示します。
自分の言葉で理由を説明しやすくなるか。それとも候補を順に試すだけになるか。
この点は人に触ってもらって確かめる必要があります。比較用の基準は今回用意したもので、昔の失敗談や改善率を作ったものではありません。

候補の選択は一手ずつ戻せます。誤答に残機や時間の罰はありません。
開始や次の票で押しっぱなしのキーがそのままチェックを付けないよう、キーを離してから新しい入力を受け付けます。
同梱映像は実際のPyxel描画を自動入力で記録した無音映像です。元の718枚を一度ずつ30fpsに並べ、約23.93秒にしています。

Linuxの実画面と機能テストは確認済みです。Windows実機と、この作品を人が面白いと感じるかは未確認です。
次に聞きたいのは「その時計が正しいなら、どこが規格を超える？」と「最後の二つを絞れる証拠はまだある？」です。
