駅を重ねて乗り換えたら、線路のために紙を開く。

100本の小さなゲームづくり、025は「折りたたみ駅」です。
紙の右半分を折れば、遠い駅が目の前の駅に重なります。重なった駅へ乗り換え、紙を開く。すると乗客は、移った先の紙に乗ったまま遠くへ運ばれます。

ただし、折れ目をまたぐ印刷線路は折っている間だけ運休します。
B面ではSとQを重ねてQへ乗換。そこからRへの線路は赤い点線で止まっています。Vを開くと列車が通れる。
C面では反対に、Vを折ったままAからBへ乗り、重なるCへ渡れます。A-Bの線路を止めるのはHだからです。
全部を一度に折るより、使いたい線路がどの折れ目をまたぐかを読むゲームにしました。

添付映像は実ゲームの自動入力による機能確認です。無音で、人の試遊ではありません。目的の駅番号へ移ることと、紙を全部開くことの両方を確認しています。Zで到着を含む一手を戻す場面も入れました。

実装では「元の駅番号」「投影した座標」「印刷された線路」を分けています。線路同士が画面上で重なっても、途中で別路線へ移ることはありません。折りの変換自体は縦横で可換ですが、乗り換えた駅の所属と運休の時機が操作順に意味を作ります。

比較用に作った基準では、Bの同じ配置のまま運休だけを外しました。Vを閉じたQからRへ進む同じ入力が、基準では通り、現行では止まります。一方で全探索の最短は両方7操作。手数を増やした、面白さが向上した、という測定ではありません。「いつ開くか」が必要になる違いです。

3面の有限状態を全探索し、作者の入力列と合法な別解を保存しました。開けるたびに損をする罰や、正当な近道を潰す制限は加えていません。
技術的に解けることと、人が読み取って面白いと思うことは別です。初見で駅の所属が分かるか、「ここは開く、ここは残す」と判断できるかは、これから人の試遊で確かめたい点です。Windows実機の起動と音の実聴は未検証です。
