音が出なくても、調べることはできる。026「音のないピアノ」

修理中のピアノに、3つの灯りと、数枚の配線図が残っています。
鍵を押すと、その鍵につながる灯りが反転します。点いていたら消え、消えていたら点く。
目的は、右に置かれた見本と同じ灯りを作ることです。

今回の迷いは「どの鍵を調べるか」と「どの鍵で仕上げるか」。
たくさんの候補を一度に区別できる鍵は、情報を取るには便利です。
けれど、候補が2枚残っていても、その2枚で同じ結果になる組合せがあれば、もう完成させられる。
全部を分かってから進むことだけが、正解ではありません。

仕組みは小さくしました。
灯りは3つ。配線図は最大4枚。操作は鍵を選んで押すだけ。
同じ鍵を二度押せば灯りは元へ戻り、Zなら直前の灯りだけを戻せます。
一度得た観測メモは、灯りを戻しても残ります。やり直すために、知らないふりをする必要はありません。
回数制限や誤操作のダメージもありません。

観測記録には、押す前、押した後、反転した灯りを並べました。
観測と矛盾する図にはxを付け、薄い色にしています。
ここで分かる配線と、成功後に開封する実物の番号は、別々に表示します。
色だけでなく0と1でも読めるので、音を頼りにする場面はありません。

3つの手作り状況を用意しました。
すべての候補図について、8通りの灯りから目標へ届くことを検査しています。
最後の状況では、どの実物図でも2候補を残したまま完成できることを確認しました。
実際のPyxel画面で自動操作の映像も撮り、Linuxの画面では3面の成功と戻す操作を確認しています。
映像は自動操作・無音です。人が遊んだ様子を再現したものではありません。

比較では、矛盾行を薄くするかだけを変え、ルールや候補数を同じにしました。
これは今回作った実験用の比較表示です。過去のバージョンや、架空の試遊者の評価ではありません。

技術的に成立することと、人が発見を楽しめることは別です。
初めて触った人が何を手がかりに鍵を選ぶか、情報が増えない鍵にも意味を感じるか。
そこは、これから実際の試遊で確かめたいところです。
