同じ三つの足音でも、壁のこちら側では別の証拠になる。

「足音の探偵」は、録音された三歩をどこで聞くかを選ぶ、小さな推理ゲームです。床材は木・石・タイル。扉より壁の方が音を通しにくく、遠ければ材質さえ分かりません。

最初の設計を計算すると、想定より簡単な問題が見つかりました。指定した真相は、どの部屋で一度聞いても区別できたのです。「二つの候補が残るはず」を正解にせず、三つのうち一事件だけ既存候補へ真相を替えました。地図や歩き方は変えていません。

A室の三歩は全部聞こえない。それでも、音が届くはずだった二つの候補を外せます。次にB室へ移ると、同じ録音の一歩目と三歩目だけが届きます。材質を聞き直すか、場所を替えて距離を比べるか。静止字幕と何度でもできる再生を、同じ証拠の入口として用意しました。

学習では最短距離、候補消去、反証、音と状態の分離を扱います。内蔵波形から作った音を動画へ時刻付きで合成しましたが、実際のスピーカーで聞き分けやすいかは未確認です。

全室を丁寧に聞く方法も、少ない観測で特定する方法も成功。公開前には、次の部屋を選んだ理由を人に聞いて確かめたいと思っています。
