SETUP / PYTHON + PYXEL

最初の画面が出るまで。

この講座のゲームを、自分のPCで動かすための準備です。Pythonを入れるのは最初の1回だけ。そのあとは、どの講座も同じ手順で動かせます。

準備の流れ

  1. Pythonを入れる

    最初の1回だけです。すでに入っていれば、バージョンの確認だけで進めます。

  2. 講座の教材(ZIP)を展開する

    講座ごとに、新しいフォルダーへ取り出します。

  3. そのフォルダーでターミナルを開く

    文字でコマンドを打ちこむ画面です。開き方は下で説明します。

  4. Pyxelを入れる

    3行のコマンドをコピーして実行します。フォルダーごとに1回です。

  5. 動かしてみる

    画面が出たら準備完了です。

用意するもの

  • パソコン(Windows / macOS / Linux)。スマートフォンやタブレットだけでは動かせません。
  • Python 3.11以上。この教材は Python 3.12 と Pyxel 2.9.9 で動作を確かめています。
  • テキストエディター(コードを読んだり書きかえたりするアプリ)。無料の Visual Studio Code(VS Code)が使いやすいですが、メモ帳などでも進められます。
  • インターネット接続。必要なのは最初のインストールのときだけです。

プログラミングの知識は、変数・if・関数がなんとなく分かれば十分です。不安なときは、先に共通入門のPythonの状態を読むで短い例を試してみましょう。わからない言葉は用語集で調べられます。

記事はスマートフォンでも読めますが、ゲームを作って動かすのはPCです。サイト内で遊べるブラウザー版も、PCのキーボードで操作する作りです。スマートフォンのタッチ操作には対応していません。

1. Pythonを入れる(最初の1回だけ)

Python公式サイトからインストーラーをダウンロードし、画面の案内に沿ってインストールします。すでにPythonが入っているPCでは、このあとのコマンドで表示されるバージョンが 3.11 以上なら、入れ直す必要はありません。

Pyxel は、この教材では 2.9.9 に固定しています。これは「最新版」という意味ではなく、教材の動作を確かめたバージョンです。

2. 教材を展開して、ターミナルを開く

講座ページの下にある「5ステップの教材をダウンロード」からZIPを保存します。ZIPを右クリックして「すべて展開」などを選び、新しい空のフォルダーに中身を全部取り出してください。ZIPを開いた状態のまま、中のファイルを実行することはできません。展開したフォルダーに、README.txt と5本のPythonファイル(.py)が入っていればOKです。

次に、そのフォルダーでターミナルを開きます。ターミナルは、文字で命令(コマンド)を打ちこんでPCを動かす画面です。

  • VS Code を使う場合(おすすめ):「ファイル」→「フォルダーを開く」で展開したフォルダーを開き、上のメニューの「ターミナル」→「新しいターミナル」を選びます。画面の下に、そのフォルダーで開いたターミナルが出ます。
  • Windows:エクスプローラーで展開したフォルダーを開き、上のアドレスバーに powershell と入力して Enter を押します。
  • macOS:「ターミナル」アプリを開き、cd と半角スペースを入力します。続けて展開したフォルダーをターミナルのウインドウへドラッグ&ドロップし、Enter を押します。

Pyxelを入れる(フォルダーごとに1回)

ターミナルに、次の3行を1行ずつコピーして貼り付け、Enter で実行します。

  • 1行目:Pythonのバージョンを表示します。3.11 以上なら次へ進みます。
  • 2行目:このフォルダー専用のPythonの作業場所「.venv」を作ります。
  • 3行目:.venv に Pyxel 2.9.9 をインストールします。最後に「Successfully installed」と出れば成功です。

Windows

Windows / PowerShell・コマンドプロンプト
py -3 --version
py -3 -m venv .venv
.venv\Scripts\python.exe -m pip install pyxel==2.9.9

macOS / Linux

macOS / Linux
python3 --version
python3 -m venv .venv
.venv/bin/python -m pip install pyxel==2.9.9

.venv は、ほかの作業で入れたライブラリと混ざらないようにするための、そのフォルダー専用の場所です。この講座では「有効化」の操作は使わず、毎回 .venv の中のPythonを指定して実行します。.venv は別のPCへコピーせず、PCごとに作り直してください。

3. 画面を出してみる

準備ができたか、小さなプログラムで確かめます。同じフォルダーに hello.py という名前のファイルを作り、次の全文を貼り付けて保存します。行の先頭の字下げ(インデント)は、半角スペース4個です。

hello.py / 全文
import pyxel

pyxel.init(160, 120, title="My first Pyxel")

def update():
    pass

def draw():
    pyxel.cls(1)
    pyxel.text(20, 55, "Hello, Pyxel!", 7)

pyxel.run(update, draw)

ターミナルで、次のコマンドを実行します。「.venv の中のPythonで hello.py を動かす」という意味です。

Windows
.venv\Scripts\python.exe hello.py
macOS / Linux
.venv/bin/python hello.py
できた目印紺色の画面に、白い文字で「Hello, Pyxel!」と出れば準備完了です。Esc キーで閉じられます。

講座のファイルも、同じ形のコマンドで動かします。たとえば hello.py の部分を 01_move.py に変えれば、その講座の最初のステップが動きます。

このプログラムの update は「ゲームのデータを変える処理」、draw は「画面を描く処理」です。ゲームは、この2つを1秒間に何十回もくり返して動いています。くわしくは共通入門の入力・更新・描画で、マス目と画面の位置の関係は画面とマップの座標で試せます。

困ったとき

コードの数字を書きかえたのに、動きが変わらない

書きかえたファイルを保存し、動いているゲームを閉じてから、同じ .py をもう一度実行します。ゲームの中で R キーなどの「やり直し」をしても、書きかえたコードは読み込まれません。

書きかえたファイルと、コマンドで指定したファイル名・フォルダーが同じかも確かめてください。

「python」「py」が見つからないと表示される

Pythonがインストールできているか確かめ、ターミナルを一度閉じてから開き直します。Windowsでは py -3、macOS / Linux では python3 と入力します。VS Code を使っている場合は、Pythonの実行環境として、作った .venv を選んでください。

ModuleNotFoundError: No module named 'pyxel'

Pyxelを入れたPythonと、実行に使ったPythonが別のものになっています。上の手順どおり、.venv の中のPythonを指定するコマンド(.venv\Scripts\python.exe または .venv/bin/python)でインストールと実行をしてください。PCのシステム設定やセキュリティ設定を変える必要はありません。

Linux で .venv が作れない

Ubuntu などでは、venv を使うための追加パッケージが必要なことがあります。エラーメッセージに表示されたパッケージ(例:python3-venv)を入れてから、2行目のコマンドをもう一度実行してください。

ファイルが見つからない / can't open file と表示される

ターミナルを開いた場所に、実行したい .py ファイルがあるか確かめます。ZIPは先にすべて展開してください。Windowsでは拡張子が見える設定にして、ファイル名が hello.py.txt になっていないかも確かめます。

IndentationError / SyntaxError が出る

全角のスペース・かっこ・コロンが混ざっていないか確かめます。コードの一部だけを書きかえていて迷ったら、そのステップの全文ファイルをダウンロードして、そのまま動かしてみてください。

画面が開かない / OpenGL のエラーが出る

画面表示のないサーバーや、一部のリモート環境ではウィンドウを開けません。ふつうのデスクトップPCで実行してください。それでも開かないときは、OS・Python・Pyxel のバージョンとエラーメッセージを書き留めておくと、原因を調べやすくなります。

日本語が表示されない / 音が出ない

5ステップの教材は、日本語フォントを用意しなくても動くように、画面の文字を英語にしています。元の完成版で日本語を表示するには、一緒に入っている assets フォルダーが必要です。自分で作るゲームに日本語を表示する方法は、Pyxelで日本語を表示する方法で説明しています。

音が出るかどうかは作品によって違います。066の段階教材には音を使う処理があります。元の完成版では、001は最初から音が出ます。002・003は最初は消音で、どちらも M キーで切りかえられます。004・010の元の完成版には音がありません。

古いREADMEに「ブラウザー版」や「Python 3.10」と書いてある

元の資料を書きかえずに残しているため、古い説明が入っています。ZIPの先頭にある START_HERE.txt と、このサイトの説明を優先してください。Python 3.11以上と Pyxel 2.9.9 を使い、PCで実行します。ダウンロードする原作ZIPには、ブラウザー用のファイルは入っていません。全100作品のブラウザー版は、このサイトの各講座ページで遊べます。確認できている範囲は確認状況をご覧ください。

準備ができたら

はじめての方は、いちばんやさしい「おばけ洗濯日和」から始めるのがおすすめです。

Pyxelでできることや、ほかの始め方はPyxelとは?使い方と始め方にまとめています。自分のゲームで日本語を表示したいときはPyxelで日本語を表示する方法、作ったゲームを遊んでもらいたいときはPyxelで作ったゲームを公開する方法を読んでください。

うまく動かないときの再現メモ

うまく動かないときは、次の項目を書き留めておくと、原因を比べやすくなります。コピーボタンは、あなたのPCにひな形をコピーするだけです。どこかへ送信されることはありません(受付フォームも設置していません)。

再現メモ
講座名・ページURL:
原作ID・段階ファイル名:
OS・Python・Pyxelの版:
実行したコマンド:
再現する最小の操作:
期待した結果:
実際の結果・エラーの該当部分:
未編集の配布ファイルでも起きるか:

再現メモをテキストでダウンロード

メモには、ユーザー名が入ったフォルダーの場所、メールアドレス、パスワードなどの個人情報や、関係のないファイルの中身を書かないでください。